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新しいユビキタス技術を創造する Communication Engineering Lab

質問コーナー(皆様の疑問にお答えします)

カテゴリー
  1. 研究室
  2. 卒業研究
  3. 研究室生活
  4. 進路
  5. その他

I.研究室

研究室ではどのような研究をやっていますか.

マイクロ波回路(概ね1GHz以上のアナログ信号を取り扱う回路)とアンテナ,無線電力伝送に関する研究を行っています.詳細は研究室のHPや公式Facebookを参照してください.

研究室のミッションは何ですか.

マイクロ波機能回路や多機能アンテナなどの電波応用技術の研究と明日の情報通信技術者の育成を通して,安全・安心でより豊かな生活の実現に寄与することです.

研究室のモットーは何ですか.

「やる気」「根気」「納期」の3つの「き」を大切にしています.自ら成長しようとする意欲のある人は強力にバックアップします.

研究室のスタッフは誰ですか.

豊田一彦教授,田中高行講師,西山英輔助教で卒業研究の指導を行います.測定器の扱いなどの技術的な指導は上地先生も行います.

豊田教授はどのような方ですか.

平成23年に佐賀大学に赴任しました.その前は,約20年間NTTの研究所でマイクロ波集積回路やミリ波帯高速無線システム等の研究開発を行ってきました.NTTのグループ会社での開発や技術営業,研究所のインキュベーション業務,無線LANの標準化などの仕事もしてきましたので,高周波に対する高い専門性と幅広い知識・視点で皆さんの成長をサポートします.人となりについては研究室の学生に聞いてみてください.

研究室の他のメンバはどのような人たちですか.

平成27年度は,大学院後期課程2年1名(社会人),1年生1名(留学生),大学院前期課程2年4名,1年5名の予定です.

研究室の場所はどこですか.

学生の居室は理工学部5号館北棟4階401室です.設計用のコンピュータも401室にあります.実験は北棟2階の実験室や電波暗室(5号館中棟1階109室)を主に使います.ゼミは5号館北棟4階408室や中棟2階ICT講義室を使います.

研究室の見学はできますか.

随時可能です.豊田教授,田中講師,西山助教の誰かに声をかけてください.

II.卒業研究

どのようにすれば通信工学研究室に配属されますか.

学科のルールに従って,各研究グループに配属したのち,グループA内で通信工学研究室と電子回路研究室に割り振ります.割振りの基準は,例年は学科のルールに準じて皆さんの希望をベースに成績によって決めています.したがって,希望通りの配属になるかどうかは成績が大きなウェートを占めます.

卒業研究の指導はどのような形で行われますか.

基本的事項の習得に関しては研究室全体でゼミを行います.卒業研究のテーマに関しては,回路班とアンテナ班に分けて行います.回路班の指導は豊田教授と田中講師,アンテナ班の指導は豊田教授と西山助教です.

卒業研究ではどのようなことをやるのですか.

1人1テーマを割り当てますので,指導教員の指導の下にそのテーマに関する研究を行います.具体的には,高周波回路やアンテナの設計・試作・測定評価と卒業論文の作成です.10月頃にプレゼンテーション形式の中間発表,2月にポスター形式の最終発表があります.

研究テーマはどのようにして決まるのですか.

卒研着手者説明会の際にテーマ案をいくつか提示します.そして,各テーマに対する皆さんの希望と成績をベースとして,進路希望と意欲・能力などを勘案して教員で相談して決めます.

設計というのはどのようなことをするのですか.

アイデアを考え,高周波回路設計用の専用のソフトウェアを用いて実際の回路やアンテナに落とし込んでいきます.

試作というのはどのようなことをするのですか.

コンピュータ制御の加工機で基板上に回路パタンを作成し,エッチングにより回路基板を作ります.その基板上にトランジスタやコネクタなどの部品を半田付けして完成です.

測定評価というのはどのようなことをするのですか.

試作した回路やアンテナをネットワークアナライザやスペクトラムアナライザ,オシロスコープといった測定器を使って,設計通りの特性が得られているか,自分のアイデアが正しかったかなどを確認します.

3年生までの科目でどのような科目の知識が必要ですか.

いろいろな計算や設計自体は既存のソフトウェアを使って行いますので,電磁気学や電気回路,ベクトル解析や微積分を知らなくても何らかのデータは得られますが,得られたデータの意味を考え,実のある卒業研究にするためにはこれらの科目をしっかりとマスターしていることが望まれます.また,研究室では主に無線通信用ハードウェアの研究を行っていますが,これらがどのように使われるのかなどを理解するためには情報通信工学や情報伝送工学の知識があった方がよいでしょう.しかし,これらの科目があやしい人も研究室に入ってからみっちりと鍛えますので,しっかりとついてくれば心配ありません.

英語は必要ですか.

他の研究室と同じ程度に必要です.卒業研究では英語の文献なども読む必要がありますし,大学院では英語での学会発表なども多くの人が行います.

どのようなスキルが身につきますか.

高周波回路・アンテナの設計・製作・測定技術が身につきます.設計は専用のソフトウェアを使いますが,就職先の業務が関連分野であれば非常に役立つでしょう.製作技術としてはエッチングや半田付けの技術が身につきます.測定技術としては各種高周波測定器の使い方が身につきます.その他,論理的思考や説明力の強化に重点を置いて指導していきます.


III.研究室生活

研究室のルールを教えてください.

「報・連・相」を確実に行うことです.

研究室にいなければならない時間は決まっていますか.

基本は午前10時から午後5時としていますが,就職活動などで休むことは可能です.ただし,無断欠席・遅刻は厳禁ですので,必ず連絡を入れてください.研究室に配属されたら社会人になったのと同じだと思ってください.

アルバイトは可能ですか.

可能です.ただし学業優先にしてください.卒業できなければ元も子もありません.

10時から5時以外は研究室に入れないのですか.

いいえ.5号館への入館登録をし,研究室のキーボックスの番号を教えますので,上記の時間外や土日も研究室を利用できます.したがって,卒業研究の進捗の悪い人はこのような時間を活用して卒業研究を進めることができます.

ゼミは週何回くらいありますか.

前学期は基礎技術の習得のために週4〜5回くらい,後学期は卒業研究の完成に向けて週1〜2回のゼミを行っています.

ゼミと授業は重なりませんか.

重ならないようにゼミの時間を調整します.

飲み会はどれくらいありますか.

新歓,院試後,中間発表後,忘年会などです.

研究室のイベントは何かありますか.

例年,天山登山,学科ソフトボール大会,阿蘇強化合宿などをやっています.

阿蘇強化合宿ではどのようなことをしますか.

2泊3日で知力・体力・精神力を鍛えます.4年生の中間発表に向けた練習,久住山登山,サッカー練習などを行っています.

学会発表はできますか.

できます.4年生で学会発表する人も毎年数人います.大学院に進学する人は,大学院に行ってから卒業研究の内容を発表することが多くあります.

外国に行けますか.

4年生の間に行くことはまずないと思いますが,大学院では成果が上がれば外国の国際会議などで発表することもできます.平成26年度のM2は5人中2人(のべ4人)が外国で発表しました.


IV.進路

卒業生の就職先はどのような会社ですか.

学部生の就職先は研究室とはほとんど関係ありません.大学院生の就職先は,平成26年度は三菱電機,NEC,オムロン,富士重工,平井精密工業,平成25年度は三菱電機,NECエンジニアリング,富士通九州ネットワークテクノロジー,京三製作所,平成24年度は,三菱電機,NEC,オムロン,沖データです.


V.その他

マイクロ波回路の設計試作コンテストについて教えてください.

電子情報通信学会マイクロ波研究専門委員会では,学生の「ものづくり」に対する興味を喚起し,日本の学生のスキルアップを図るために,毎年テーマを決めてコンテストを実施しており,研究室ではこれらのコンテストに積極的に参加することを勧めています.平成23年度は,2つの部門で最優秀賞,優秀賞をとり,佐賀新聞にも掲載されました.平成24年度,25年度も優秀賞,特別賞を受賞しています.平成26年度は国際会議の一部として行われ,世界各国からの参加者を相手に,フィルタ部門で3位に入賞しました.

学長賞をたくさんとっていると聞きましたが.

学長賞は佐賀大学の名誉を高めた学生を指導教員などが推薦することになっています.研究室では,学長賞に限らず,成果を上げた人は積極的に各種表彰に推薦することにしています.

資格は何か取れますか.

通信工学研究室に配属になったからといって資格がついてくることはありませんが,ゼミの内容は無線従事者免許の取得には役に立つでしょう.第1級陸上無線技術士や第1級陸上特殊無線技士の資格を取得した人がいます.挑戦してみてはいかがでしょう.

大学院から通信工学研究室に入ることは可能ですか.

可能です.学内の人はまず指導教員の先生と相談して,豊田のところへ来てください.学外の方も歓迎しますので,豊田までお問い合わせください.

通信工学研究室

〒840-8502
佐賀市本庄町1番地
佐賀大学大学院工学系研究科
電気電子工学専攻